感動する話と泣ける実話

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普段の生活の中では見失いがちな感動を思い出すためにも、時には泣ける話に触れてみてはいかがでしょうか。人間関係に疲れたとき、自分の人生の方向性に悩んだ時には、心に響くエピソードで和んでください。

感動する話を特集したテレビ番組が放送されるのをはじめとして、ネットや書籍でも泣ける実話やエピソードが数多く掲載されています。ここでも、いくつか紹介したいと思うので、よかったら読んでください。

なお、ジャンルに分けているので、それぞれ恋愛や漫画ワンピースにまつわる泣ける話、日本人とトルコ人との交流、結婚式での感動の実話といった内容になっています。

恋愛にまつわる泣ける話

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どれだけ深く相手を思っても叶わないことがあるのが恋愛である反面、気持ちは一致していてもすれ違ってしまい、うまくいかないことがあるのも事実です。

中学生の頃、いわゆる初恋の相手に思いを伝えることができないまま卒業してしまったのが心残りで、高校に進学してからも、なかなか次の恋愛に踏み出せずにいました。それでも、時が流れて30歳を間近に控える年齢となって、自分も結婚することができました。

そんな時に舞い込んできたのが中学の同窓会の話です。地元のすぐ近くの町に暮らしていたので、断るのも不自然な気がして出席することにしました。久しぶりに再開するクラスメートばかりではなく、彼女に会うのが楽しみであるような、怖いような思いが入り混じっていました。

そもそも相手が同窓会に来るとは限らないと思いながらも、誰かがやって来るたびに横目でチェックするのを抑えられず、そうこうしているうちに見覚えのある姿、初めての恋愛の相手が面影を残した姿でやって来るのが見えました。

同窓会も進んでいき、ようやく自然に彼女の隣に行って話しが出来るようになった時、飲んでいたビールが思ったよりも多かったのか、それともノスタルジーによって大胆になったのか、中学の時に好きだったことを伝えていました。

はにかむ彼女の姿は30歳近くというよりも、昔のままでした。そして、彼女は去り際に言ったのです。「私もだよ」

女友達と談笑する彼女を見ながら、もう戻れない過去に思いをはせました。もしも勇気があったなら、あの頃の恋愛は成就していたのに、そのチャンスを潰してしまった自分、そして既に後戻りできない状態にいることにやるせなさを憶えずにはいられませんでした。

ワンピースの感動の話

アニメ化や映画化もされた人気漫画、ワンピースには数々の泣けるシーンがあります。ここでは、主人公の麦わらのルフィーの仲間になったウソップの感動の話を紹介します。

ウソップは麦わらの一味の中でも狙撃手の役割を担っており、肉体的な強さは他の仲間に劣るものの、仲間思いの人物です。彼の住んでいる村に海賊が現れた際、共に戦った縁でルフィやその仲間のゾロと知り合います。

無事に村は守られ、ウソップはかつてからの念願だった海に出ることを決め、イカダを作ります。この時、ルフィ達に「いつか海で会おう」と言ったところ、ルフィから「もう仲間だろ」とさり気なく言われ、彼は麦わらの一味のメンバーになりました。

そして、ウソップを慕う少年達を集め、号泣しながらウソップ海賊団(実質的な活動はない)を解散し、海に出たのです。実力はそれほどないにも関わらず、人望を集めるところにウソップの人柄が表れていて感動です。

日本人とトルコ人の感動の話

多くの日本人にとって、トルコはあまりなじみのない国でしょう。しかし、トルコは親日国家の代表格のひとつであり、実は日本との関係では感動の実話が存在しています。

ことの始まりは、明治時代に起きたトルコの船が和歌山県の沖合いで座礁したことが発端です。この際、日本人の熱心な救護や、山田寅次郎による義援金の送付がトルコ人の心をつかみ、いまだに学校の授業で習うそうです。

日本人はあまりしらないこの話を、トルコの人達は忘れていませんでした。1985年、イラク上空を飛行機が飛べる期限が40時間と一方的に世界に通告されても、日本からはイラクにいる日本人を救出する飛行機を飛ばせずにいました。もはや手の打ちようがないと思われたときに助けてくれたのが、トルコの航空機でした。

さらに時は流れ、トルコで大地震が起きた時には、阪神大震災の経験を活かして日本人が救援にあたり、消防署を立て直したところから、今でもその消防署には日本の国旗がトルコ国旗と共に掲揚されています。

まさに両国の助け合いが明治からずっと続いており、はるかに離れた国でありながら、感動する交流が行われてきたのです。

結婚式の泣ける実話

娘を嫁に出す父親の気持ちは複雑なもので、いつまでも結婚してほしくない気持ちと、適齢期を逃してほしくない思いが混ざっています。そのため、結婚式についても割り切れない思いを感じてしまうことがあるようです。

この話の中では、新婦を由美子さん、新婦の父を勝則さんと呼ぶことにしましょう。私が聞いた実話なので、名前は実際とは変えて仮名にしてあります。

勝則さんは昔から寡黙で厳格な父親でした。横暴な部分もあり、自分の考えこそが正しいと思っているような人でした。そんな父をうとましく思っている部分が由美子さんにはありましたし、彼女が社会に出て働き始めてからも、娘を一人前として認めていないようなところがあるのを感じ取っていました。

結婚を報告した時にも、無関心なのではないかと思うほどに言葉少なに了承し、動揺を見せることもありませんでした。娘の婚約に取り乱すわけでも感動するわけでもなく、ただ了解しただけなのです。

結婚式当日、娘のウェディングドレス姿を見たときにも、勝則さんは目立った反応を示すわけでもなく、いつもと同じように淡々とした様子でした。そんな勝則さんの姿勢に、由美子さんは自分が娘として愛情を注がれてこなかったのではないかと感じてしまい、危うく口に出してしまいそうでした。

式が始まり、つつがなく進行して両親への手紙を読むときになって、由美子さんは気付きました。これまで厳格だった父親が、ほとんど表情を変えず、必死で隠しながらも泣いていることに。

結婚式が終わった後、母親が由美子さんの元を訪れ、勝則さんのそんな姿を始めてみた、と伝えました。この時、由美子さんは父親の不器用さ、そして自分が愛情を受けながら育てられたことに気付けたのです。

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