泣ける小説ベスト10

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第1位:手紙(東野圭吾)
兄が罪を犯したために、人生に多くの困難を抱えることになった弟。彼が兄に宛てて書いた手紙の内容は割り切れない思いに満ちていて、そこまで追い込まれたところに泣ける本です。

第2位:半落ち(横山秀夫)
逮捕された刑事は事件の大部分について告白しながらも、彼の話には空白の時間があった。その時間を巡って描かれる感動の真実が泣ける小説です。

第3位:楽園(宮部みゆき)
模倣犯の登場人物が主人公になっているものの、この小説から読み始めても全く差し支えはありません。亡くなった子供の超能力の調査を依頼されたルポライターの奮闘と、隠された真相は一見の価値があります。

第4位:高瀬船(森鴎外)
名作の中でも歴史的な意味を持つ作品です。簡単に泣けるというよりも悩まされる小説で、弟を手にかけた兄の語る動機が感動を誘います。人間の命のありようを考える意味で、医療関係者の方にはぜひ読んでほしいと思います。

第5位:東京タワー オカンとボクと時々オトン(リリーフランキー)
ドラマや映画にもなった小説で、地方から東京に出てきた青年と母親の話を中心に描いています。ふるさとに心をはせて泣ける作品です。

第6位:フィッシュストーリー(伊坂幸太郎)
4つの短編から構成されている本で、表題作のフィッシュストーリーでは何代にも渡って、それぞれの時代を生きる人達の生き様が意外なところに関連していく様子が心に響く小説です。

第7位:鉄道員(ぽっぽや)(浅田次郎)
小説よりも映画として有名になりました。映画ではどうしても高倉健さんの印象が強くなってしまう部分があるので、純粋にストーリーを堪能するには原作が良さそうです。地道で寡黙な働きぶりが泣けるだけではなく、大事なものを思い出させられる気持ちです。

第8位:冷静と情熱のあいだ(辻仁成)
一度は別れた男女がフィレンツェで運命的な再会を果たす小説です。設定だけ聞くと荒唐無稽に思えるものの、実際に読んでいくと、うまく話が作られて自然になっています。二人の思いとすれ違い、そして結末が泣けます。

第9位:きみにしか聞こえない CALLING YOU(乙一)
携帯電話で話すように、お互いの心でテレパシーのように話せるようになった男女。そこには時間差があり、二人で初めて会おうと待ち合わせた時には、一方が相手の危険を察知するものの、泣ける結末に至っていきます。

第10位:アヒルと鴨のコインロッカー(伊坂幸太郎)
何重にも複線とトリックが張り巡らされている小説で、最後に至るまで真実が分からず、良い意味で何度も期待を裏切られます。本屋に押し入った本当の目的、そこに至るまでの人生が泣ける反面、やるせなさも感じる作品です。

小説で読むか、映画(ドラマ)で見るか

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人気のある小説の多くはドラマや映画にされるケースが多くなっています。テレビや映画の世界の収益が悪くなってから、外れを引く余裕がなくなっているため、どうしてもヒット作を流用する風潮があるのです。

たとえば、本屋大賞のランキングでベスト10に入った小説の場合、大半は数年以内にドラマや映画の原作となります。あるいは人気作家である伊坂幸太郎や東野圭吾の作品の多くは実写化されます。

こうしたケースにおいて、原作である小説を読むのか、それとも映画やドラマを見るのか、悩むところです。私の場合、小説に圧倒的な筆力のある作家の場合には、先に原作を読みます。他のメディアで作られたものは、二次的に楽しむ程度です。事実、作者の力が優れていると本で読んだほうが泣けるケースが多いのです。

これに対し、あまりなじみのない作者であれば、ドラマや映画でもよい気がします。そこで感動したら、原作の小説や、その作者のほかの本を読んでみるのも一つの選択肢でしょう。

小説は電車の中でも読めるのに対し、テレビなら家で他のことをしながら見ることができるため、ライフスタイルによって時間の使い方として適しているものが違う部分もあるので、無理なく楽しめる方を選択してもよいでしょう。

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