感動の泣ける本ランキング、ベスト10

第1位:天地明察(冲方丁)
江戸時代を舞台にして、算術に魅入られた碁の打ち手が様々な人に支えられながら新しい暦を作る一大事業に挑みます。主人公の普通な雰囲気と、過大な期待に悩みながらも助けられていく姿は感動です。

第2位:風が強く吹いている(三浦しをん)
駅伝をモチーフにした小説で、青春とスポーツを描きながらも汗臭くならず、どこか爽やかな読後感が得られる本です。映画化もされており、小出恵介さん等が出演していました。

第3位:重力(伊坂幸太郎)
稀代の人気作家、伊坂幸太郎の代表作の一つです。DNAをモチーフにした落書きと主人公、そして弟の関係が描かれており、家族の強い絆が泣ける本です。特に末期の父親が語る「俺達は最強の家族だ」の言葉は感動です。

第4位:容疑者Xの献身(東野圭吾)
本よりも映画で有名になった作品でしょう。映画では福山雅治さんと堤真一さんが共演していました。いわゆる探偵ガリレオシリーズの一作で、天才物理学者、湯川教授が旧友である天才数学者の事件を解明します。天才数学者の一途な思いが感動を呼びます。

第5位:横道世之介(吉田修一)
田舎から出てきた冴えない大学生を主人公としながらも、友人や恋人との現代と未来の対比がダイナミックに切なく描かれています。淡々と進行しながらも、時折はっとする表現が出てくるのが特徴の本です。

第6位:有頂天家族(森見登美彦)
泣ける本というよりは、笑いながら感動できる本です。たぬきの一家が対立する一族からもたらされた危機に遭遇し、バラバラだった状態から家族としての再生を図ります。次男の快進撃と復活は感動の場面です。

第7位:陰日向に咲く(劇団ひとり)
読書家として知られる爆笑問題の太田光さんも色々な番組で絶賛していた一冊です。芸能人のタレント本の枠を超えた小説で、一見すると独立しているように見える短編が、最後には関連しあい、感動を呼びます。

第8位:失われた町(三崎亜記)
町や人が消滅するという現象に瀕した世界で、それを食い止めようと奮闘する人々の献身的な姿が泣ける本です。次の町の消滅を食い止めることができるのか、その行方は必見です。

第9位:ボックス!(百田尚樹)
市原隼人さんが主演で映画かもされた本です。ボックスとはボクシングをするという意味の言葉で、気弱で運動音痴な主人公と、破天荒で天才肌の親友を描いた高校ボクシング部の話です。

第10位:悼む人(天童荒太)
見知らぬ人々を悼み続ける旅に出た男と、家で帰りを待ちながら癌と闘う母親、彼を偶然知った記者の3人を軸にして謎の多い旅の実態が解明されていきます。

ベストな本を選ぶコツ

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映画やテレビのように映像を見て興味を持てるかどうかをチェックすることができないため、本は選びづらいという問題があります。そこで、上記のランキングのほかにも自分にとってベストな本を選ぶためのコツについて紹介しておきます。

まずは自分の好きな分野を特定することです。たとえば有名な芥川賞は難解な純文学が望まれる傾向にあるため、読書の習慣がない方には感動するどころか、理解が難しいだけです。これに対し、直木賞は大衆文学が多い傾向にあります。

さらに読みやすく、泣ける本や感動の一冊を見つけやすいのは本屋大賞です。従来の文学賞は作家等の専門家が選んでいたのに対し、本屋大賞は書店の店員が選んでおり、一般の読者にとって楽しんで読める作品が選ばれています。ランキング形式になっているので、ベスト10の中でも上位に入っているものを選んでみたり、あらすじを読んで気になるものをチェックしてみるとよいでしょう。

こうして気になる本や感動できる作品が見つかったら、今度はその作者のほかの作品を読んでみるとよいでしょう。特定の作者のファンになると、新作が楽しみになります。

書評で感動の本を探す

現在ではブログで書評を書いている人が大勢います。当初はビジネス書の分野で有名な人が多かったものの、今では小説も含めて様々な分野の本の書評がネット上で確認できます。したがって、気になる本を見つけたら、ネットで評判をチェックしてみるのも一つの方法です。

文庫にはあらすじが書いてあることが多いものの、ハードカバーでは本を見ただけでは内容が分からず、Amazonを見てもあらすじが紹介されていないこともあるので、書評を参考にするのは一つの方法です。

書評を特集したブログについては、気になるものを見つけたらお気に入りに登録したり、ブックマークをして定期的にチェックしてみると泣ける本や感動の作品を見つけるきっかけになります。

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